はやく俺を、好きになれ。

7:溺愛窒息℃120%













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「あぁ?もう帰んのかよ」



厳ついスキンヘッドの男がハンドルを握りながら聞いてくる。ハンドルと言ってもゲームのだ。男の目線はレーサーゲームの画面。



「“もう”っつっても軽く三時間はいるだろ」

「“まだ”三時間だろ?」



俺とコイツの価値観は違うらしい。俺からすればゲーセンに三時間も居りゃあ充分だ。



「次は葉も連れてこいや。お前等女ばっかで詰まんねえんだよ」

「俺は違う」

「けッ。何が違うんだよ。この前飛びっきり良い女連れて歩いてたじゃねえか」



いつのことかは分からねえが良い女と言うのは真優で間違いないだろう。俺が女を連れて歩くなんて真優ぐらいしかいねぇ。


だけど真優は……
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