はやく俺を、好きになれ。
餓鬼みてえな嫉妬して好きな女を傷つけた。


真優の目は赤く、どれぐらい泣いたのかは分からない。泣きながら着いてくる真優に気付くことなく俺は、鬱憤を晴らす為にふらふらしていたのか。












肌寒さからか頬も赤く、目も充血している。


身体は冷たく、足は傷だらけ。


拭っても涙は止まらない。



「(―――…馬鹿か、俺は。)」



肩を震わす真優を見て自己嫌悪に陥った。
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