はやく俺を、好きになれ。
「陽格好いい!」



――――本日2度目の鼻血が噴き出しそうだ。



「うん!服のセンスもいい!流石パパさんに似てるだけある!」



似てるも何も親子だっつーの。


真優は下から俺をジッと見上げてくる。くりくりとしたデケえ目に吸い込まれそうだ。見れば見るほどコイツって可愛い。俺の贔屓目無しにしても、だ。モテねえ筈がない。ゆえに俺の苦労も耐えねえ。



「……陽っておっきいね」



いきなりそんなことを言い出す。まじまじと俺を見つめて背丈を比べる。背伸びする真優。ぴょんぴょん飛び跳ねても俺より小せえ。
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