はやく俺を、好きになれ。
「いつの間に成長したの?牛乳を飲んだの?昔は真優より小さかったのに」

「バーカ。いつの話してんだ。とっくにお前に抜かしてる」

「真優の目線のほうが高かったのにショック!」

「はぁ?女と男なんだから当たり前のことだろ」



女が力で男に叶うわけねえ。男の成長なんてあっという間だ。真優みてえに華奢な奴より今でも背が低いわけねえだろ。


そう言えば一瞬、真優は目を見開いた。


きょとんとした真優は前髪を触りはじめた。これは癖だ。戸惑ったときや照れたときに前髪を触る癖がコイツにはある。
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