はやく俺を、好きになれ。
「そ、そうだよね。陽も男の子なんだよね。もう真優の記憶にある陽ちゃんじゃないんだった」



真優はいま、俺を男として見てるのか?



「―――真優」



この甘いようで切ないムードのなかで真優に手を伸ばす。


引き寄せて抱き締めようとした。俺をやっと男として見た真優を腕に閉じ込めたかった。そして俺はずっとお前を女として見てきたと言おうとした。


しかし。
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