はやく俺を、好きになれ。
しかし真優は引くこともなく、
きょとんとしたあと真面目に答えてくれる。
「う〜ん。そうだねぇ。やっぱり男の子と女の子の二人ずつかな?夢は野球チームを作れるぐらいの子沢山が良いけど!」
真優も俺と同じで将来を意識してくれていることに胸が熱くなった。
「でも真優痛いのはイヤだから陽が子供を産んでね!」
「いや、無理だろ」
あきらかに可笑しい。男が子を成せるわけがねえだろ。本気の返答をする俺に真優はムスッと不貞腐れた。
「もう!冗談に決まってるでしょ?」
お前は天然だからどっからどこまでが本気で冗談なのか分からねえんだよ……と遠い目をする。