はやく俺を、好きになれ。
しかし俺の考えは甘かった。



「じゃあ真優のアイスよろしくね!」

「は、」

「チョコチップね!チョコミントは止めてね?歯磨きの味がするから!あ、でもイチゴでも…」

「ちょっと待て!」



―――よ ろ し く?


なんのアイスにするかを悩む真優。それは良い。だが可笑しいところがある。真優に聞き返す。



「うん!真優もう一回行きたい店があるから陽はここで並んでて?そっちのほうが効率良いでしょ?お願いね!」



恰かも名案だと言わんばかりの笑顔を向けてくる真優に溜息をつく。抗議しようとしたが真優はもう走り去った後だった。まじかよ…


追いかけてもいいが確実に怒るだろうから大人しく並んでおくことにした。
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