はやく俺を、好きになれ。
「あ゙?」



眉を顰めて振り返る。それほど凄まじい形相だったのかまるで鬼を見たかのように"ひぃ!"とか細い声をあげた女達。


同じ女でも真優じゃねえとここまで違うのかと思った。なんの心配もなんの謝罪も浮かばねえ。



「ど、どうして陽君はここにいるの?」



女は全員で3人。どいつも同じ学校の女だった。それが分かったのは制服だ。補習か部活かは知らねえけど休日だってえのに制服を着ていた。
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