はやく俺を、好きになれ。
しかし、あれほど戻ってきてほしいと思っていた真優は何故かこのタイミングで戻ってきた。



「陽!」



タイミング悪すぎだろ…。と思いながら胸倉から手を離す。


震える女はダチに介抱されていた。


「何してるの!」

「……べつに」

「真優のアイスは!?」



そっちかよ!!!


このときばかりは周りの野次馬とシンクロした。


俺を咎めるどころかアイスのことを考える真優に周りにいる輩の心の声が聞こえてきた。
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