はやく俺を、好きになれ。
真優を引き連れて双子から離れる。コイツが双子の性悪さに汚染される前に離れねえと。後ろからはいまだに双子の笑い声が聞こえてくる。マジで後で絞める。


真優は双子を気にも止めず店内を見渡している。



「どっちがいいと思う?」

「こっち」

「えぇ〜……」



なら聞くなよ。


不満気な真優を見てそう思った。人の意見を取り入れる気すらねえのに聞いて来やがる。
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