はやく俺を、好きになれ。
『真優行かない!陽みたいに馬鹿じゃないから補充じゃないもん!いま綾ちゃんと居るから邪魔しないで!』

「ぐだぐたうっせぇんだよ。何でもテメエの思いの儘になるなんて思ってンじゃねえよ」

『なにそれ!陽の意地悪!今日の陽ちょっと可笑しいよ!――――――あ。夏バテ?頭大丈夫?』

「寧ろテメエの頭を心配してやるよブス」



ハッと鼻で嘲笑う。


















………俺は一体何を言ってるんだ。

果てしない後悔の念にかられる。


これは葉だと暗示していくうちにすらすらと罵声を浴びせていた。普段から葉にこんな態度だったことを改めて知る。
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