自己暗示と愛
(どこに行こうかな~。国際通りってまだ開いてるのかなぁ~)


ホテルのロビーを出ると南国の風が吹き付けてきた


(あ~きもちいー!!)


「まりあ!!!」


(ゲッ!谷川・・・)


「まりあ、こんな時間にどこいくの?」

「ちょっとブラブラ?そちらこそ、どちらへ?」




「谷川部長―――――!!早く風俗いきましょー!」




「・・・・ぉぅ」

気まずそうに手を挙げて部下に待つよう指示をしている谷川


「なるほどね、部下引き連れて風俗ね。ごゆっくり~。じゃぁまた明日ー!」


「まりあ待って!!二人で一緒にどっかいこ?」


(下心見え見えですけど!!)


「はっ?!いやよ!部下待ってるし、行っておいでよ!」


「一人で出るのは危ないって!」

「近くだけだから大丈夫!」


(よし、強行突破しよう。)

一気にホテルを抜け、真っ暗な夜道を走り出した


「まりあー!!」

後ろから声は聞こえるけど、部下がいるからついて来れないはず


(あーもう走って疲れた)


「まりあー!!」


(は!?まだ追ってくるの?信じられない!ヤる気満々だよあいつ!)

通ったことのない真っ暗な道を何度も曲がり、コンビニに逃げ込んだ


(なんでこんなことしてんだろwついでに地図でも見て国際通りを調べよう♪


…ここがどこだかわからないから地図見てもどうしたらいいかわからないw

とりあえず、もう追ってこないだろう~店でて歩いてみよう)


< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop