自己暗示と愛
チラッ



車の男が私の歩調に合わせて車をゆっくり走らせながら、こっちを見てる



(暗闇で顔見えないし!!)




「まりあ―――!!」


(ゲッ、谷川のこと忘れてた。)





「お姉さん  乗って??」



車の男が運転席から体を伸ばし、助手席のドアを開けた




(谷川にヤラれてたまるか!!病気移るわ!!)



「まりあー!」




遠くで谷川の声が聞こえた




そして




私は、禁断の世界に踏み入れた





「お邪魔…します…」
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