だから、恋なんて。
それでも、その勝手な千鶴に引っ張られて無理矢理にでも開催されるこの会が、日頃のストレス発散にも役立っていることは確かで。
月に一度くらいは日頃のランチ一週間分以上もするディナーを食べてもバチあたんないかと思ったり。
特にこれといった趣味もない私にとっては、たまの休みにこうやって気の置けない友人たちと集まることも十分に日頃の鬱憤を晴らしてくれる。
晩婚化が叫ばれる昨今でも、さすがに四十路にもなってくると身近なワーカホリックの友人たちもぼちぼちと姓を変更するようで。
今年届いた年賀状や年賀メールでも、それぞれの名前の後ろに(旧姓○○)という文字が誇らしげに並んでいた。
いや、もしかしたら当の本人達は誇らしい気持ちも嫌味な気持ちもなかったのかもしれないけれど。
実際三十路辺りの頃より人を羨む気持ちは減退していると思う。