イナズマ
クラブ
海翔(かいと)side

俺は今、品定めをしている。

たくさんの女が踊っている中で、一人で、でも楽しそうに踊っている女。

化粧の仕方で清楚にも、夜遊び上手そうな顔にもどちらにもなれそうな顔。

俺は、その女に狙いを定める。
明日から、またつまらない学校が始まる。


どうせ、クラスで俺の存在なんて誰も気にしない。

毎日喧嘩をするか、クラブで遊ぶか、どっちかなんだ。

俺は、クラブのカウンターに座って、その女を見ていた。

面積が少ない服を来て、ピアスを長い髪からチラチラ覗かせながら、踊っている。
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