イナズマ
でも海翔はその問いには答えなかった。


後から聞いたら、「そんな話したっけ?」と言っていた。
頭の中は、すみれ先生で咲き乱れていたから、俺と話した内容は覚えていなかったみたいだ。




頭の中はすみれの花でいっぱいだったようだ。



そして、暇だから、俺達は学校の外に出た。

今日は、英語の授業がないからさぼる気なんだ。


「明日から、英語の授業があるけれどもでるのか?」



俺は、何気なく海翔に聞く。

「あー。明日から全部出席する」



この海翔。
授業は全然出てないし、勉強もいつやっているか不明だが、なぜかテストの成績はいいんだ。


一度、いつ勉強しているのか、聞いてみたことがある。

答えは・・・「天才だから」


答えになっていない。

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