イナズマ
眠たい目をこすりながら、頭をあげる。
主任の先生が俺の頭を出席簿で叩いたのだ。


このおっさん、毎日毎日生徒を怒って、人生何が楽しいのだろうか?


先生は教室の後ろのドアから入ってきて、俺を一発叩いて、教壇に向かった。
他の生徒は、慌てて自分の席に戻る。


俺は先生から目を付けられている。


見せしめは、いつも俺か颯太なんだ。

主任の先生は、前のドアの入り口に向かって、笑顔で手招きをしている。
きっと新任の先生を呼んでいるのであろう。



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