イナズマ
あー。

そう言って、先生は頷いたけれども。


「それは、やばくない?」


「なんで?」


「先生の合いカギを生徒が持っているなんて」


「持ってなくても、来るけれども。。。外で待ってられる方がやばくない?」


俺は、先生の『やばくない?』をマネして言う。

高校の教師が『やばくない?』っていう言葉を使う方が、やばいとは思うけれども。


先生は、一瞬ためらったが、俺に鍵を渡してくれた。

部屋に入るときは、誰にも見られていないか気を付けること。
絶対に鍵を落とさないこと。

を堅く約束させられた。
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