イナズマ

嫉妬。

俺は結構嫉妬深い男かも。
怜奈に出会って、そう気付いた。

「最近体動かしてないよなぁ・・・」


突然、海翔が呟いた。
海翔の体を動かしていないとは、喧嘩をしていないの意味だろう。


だって、授業中に学校を抜け出すことがなくなったから、喧嘩する暇もないし、奴らにも出会わなくなった。


「あー」

と下を向きながら俺は返事をする。

「久しぶりにいたしますか？」


俺は、あん？と言いながら顔をあげると。

ニタニタした顔の奴らが立っていた。