Heaven
奇跡の子、『生きた霊装』。

どちらもヘヴンを端的に表す言葉であった。

その奇跡なり『生きた霊装』なりを持ってこの世に生を享けた結果、ヘヴンはこのような場所でヴァチカンより指示を受け、世界中を飛び回る事となったのだから。

「ヘヴンよ」

ローマ教皇は言う。

「次の務めも危険が伴うが…やってくれるね?それが奇跡の子として生まれた君の使命…君は人の世を神の加護と共に守護する為に遣わされたのだから」

「……」

表情を変える事なく。

「理解しています、教皇様」

ヘヴンは静かに頷いた。

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