Heaven
「あるね!」

少年が猫のような瞳孔を持つ黄色い瞳でカタリナを睨む!

「っ…」

咄嗟に視線を外すカタリナ。

あの瞳は危険だ。

憎悪と怨念によって『呪い』の塊と化した瞳。

宗教防壁を持つカタリナでさえ、長時間見ていれば精神崩壊する。

「甚振り殺されたのは僕自身なんだ!僕が裁いて何が悪い?」

「…命が命を裁く権利などないのです」

「詭弁だね!お前だって僕を殺しに来たんだろう?神の名の下にさあ!」

壁を蹴り、狭い路地の間を縦横無尽に飛び交う少年。

その姿がカタリナの頭上で。

「!?」

軽自動車程の大きさもある猫又へと変化した!

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