軌跡。
学校。
あたしにとって、その場所は地獄である。
冬月 鈴。
高校1年生…。
周りと違うのは、本来なら、あたしは高校3年生の年齢だと言うこと。
学校…。
1年前、大きな病気をした。学校に通えなかった。
結果…留年になった。
おととし、イジメを受けていた。毎日、馬鹿みたいに、あたしをイジメて、集団を作る。
痣なんて軽い方。骨を何本、折ったことだろう…。
友達なんて利用して、使えなくなったら捨てられる。
あたしは、ずっとそうだった。
され続けてきた…。
利用されて、捨てられる前に、あたしが捨てれば…いいじゃん?
人なんて信じない。
大人は、綺麗事を並べる。
教師は、事務的なことしかしてくれないし、面倒くさい事は突っ込まない。
母親も、父親も…あたしなんて要らないはずなんだ。