軌跡。

「ふう~。セーフ(笑)三宮くん、入るよ~。」

やっぱり、新しい担任。
「はは、閉めるなって…(笑)」
「すいません。三ちゃん、大丈夫?」

三宮 雅治。
あたしと同い年、通称、三ちゃん。

「あれ?す…鈴?」
「三ちゃん!車椅子、とれたんだね。」
「ああ…長時間は無理だけど。で、鈴はどうした~?」
「こっちも病気(笑)先月まで電動車椅子だったし。」
「まじ?まあ、鈴のペースで頑張れよ?」
「うん。三ちゃんも、辛いことあったら言いやあ?」
「おう!」

3階に着いたら、別れた。
新しい担任が、聞いてくる。


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