軌跡。

「三宮くんと、知り合いなの…ですか?」
あとで付け加えた様な敬語。

思わず微笑んでしまう。
「まあ、昨年次から、いますので。」
「あっ…そっかあ!確か3日に、親御さんと来てたからね…来てましたからね。」
付け足す敬語…。
何となく、可愛い。

「相田先生?敬語、堅苦しくないですか?」
「やっぱり、分かっちゃったか(笑)」
「余裕で(笑)」
「今年次は、面倒なんだ。」
「え?どうして?」
「相田って名字が2人いるから、僕を下の名前で呼ばせるとか…(笑)」

スクールバスの担当者と小学部の先生のことか(笑)

「下の名前は?」
「憲一…。」
「じゃあ…憲一先生だ!」


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