異世界から王子様!?

「なに兄貴なんかに吸わせてんだよ」

「ごめん・・・」

そっと、あたしの首筋に触れた。

「目瞑れ」

「えっ?」

「いいから」

あたしはそれに従って、目を瞑った。

それは、一瞬の出来事だった。

))チュッ

ってリップ音がしたと思ったら

唇にやわらかい感触。

「目開けていい」

そう言われて目を開けた。

「今のって「俺、ファーストキスだから」」

あたしの言葉を遮って、奏に言われた。
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