異世界から王子様!?

翔ちゃんはあたしの手を引いて

「行くぞ」

って言って建物の中に入った。

「翔・・・ちゃん、手・・・」

いつのまにか握られていた手。

心臓がドキドキいって、もちそうにない。

「いいじゃん。迷子になられても困るし」

「確かに。でも、迷子にはならないから離して?」

そんなあたしの抵抗もむなしく

手は離してくれなかった。

「でも、結構広いね~」

「だって寮だし」

はい?

えっ、聞き間違い?

「ここって寮なの?」

「それも俺らが通ってる学校のな」

えーーーーー!!
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