異世界から王子様!?
★気持ち★
あたしが男子寮でみんなと勉強して
どれくらい時間が経ったのだろう。
外は真っ暗で、星が出ている。
そろそろ帰んなきゃね。
「もう遅いので、帰りますね」
「気を付けてね。なんなら送ろっか?」
「いえ。翔ちゃんいるし、大丈夫です」
「そっか。残念」
残念・・・?
優斗くん、何が残念なんだろう?
「優斗は、ただ彼女と一緒にいたいだけだろ」
「はははっ、バレちゃった?」
春斗くん、それどういう意味なの・・・?
「じゃ、また明日な」
「おう、明日な」
あたしは部屋から出るとき、奏を見た。
やっぱり、目をあわすことはなかったし
こっちすら向いてはなかった。