空色ホイッスル
「……ごめんなさい」
でも内心そう思ってくれた人たちを教えてくれてすっごく嬉しい。
それに、表で褒められたり、騒がれたりすることはマネージャーになった時点で“ない”ことは分かってたから気にしてない。
あんなに色々仕事をたくさんさせた先輩達。
私のこと嫌いで、目障りだから休む時間もないくらいいろいろさせてたんだと思ってたら……違ったんだ。
あれは、それだけマネージャーの私のことを頼ってくれてた証拠だったんだ。
今度は目の前にいる祐ちゃん達に頼ってもらえるように頑張らなくちゃ。
でも、祐ちゃんが今この話をわざわざ出してきたのは赤点を取らずに勉強をこなした上でってことだ。
だからやっぱり今は部活よりも勉強だ。
私は、今まで甘えて聞いていた祐ちゃんの説明をもっと真面目に聞いて、部長の解散の言葉があるまで必死に頑張った。