空色ホイッスル
「芽衣、帰るぞ!」
「うん!今行く!」
勉強会をいつもの部活の時間までし終えると、みんなで腹減ったー!もう勉強したくねー!と言いながらすぐに帰って行った。
私は、筆記用具や教科書をしまって自分の帰る準備をした後に、机と椅子を整えたり、黒板を消したり、窓を閉めていた。
そして、他の先輩達と話している部長にそっと声を掛けた。
「すみません、部長。明日は特別に何かやっといた方がいいこととかありますか?」
「いや、明日も今日と同じようにここで勉強会するくらいだから……
明日も勉強頑張ろうな!」
と笑顔で意気込む部長。
私は祐ちゃんが痺れを切らす前にお先に失礼します、お疲れ様です!と先輩達にあいさつして足早に教室を後にした。