空色ホイッスル




「祐ちゃん、お待たせ!今日は化学の勉強にずっと付き合ってくれてありがとね」



「そのお礼はきっちりテストの結果で返してもらうからな。



明日もやるからしっかり復習しとけよ!」



祐ちゃんは私の髪の毛をわしゃわしゃ触りながら言ってきた。



「分かってるよー!明日忘れてたら祐ちゃんに殴られそうだもん!」



私は祐ちゃんにぐちゃぐちゃにされた髪の毛を直しながらそう答えた。



祐ちゃんめー!こんなぐちゃぐちゃにしなくたっていいのに。



でも怒らないで何度も説明してもらったし、一緒に解いてもらったしいつもみたいに反抗はできないや。



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