空色ホイッスル



私が先にテーブル席に座ると、後ろから着いて来た祐ちゃんが目の前に座って



「ほら、さっきのお金」



と言って手を差し出す。



「今日はいらないから、そのお金はしまって?



勉強教えてもらったにしては少なすぎるかもしれないけど、それでも何かお礼したかったから……



今日は私に払わせて?」



ねっ?と言いながら祐ちゃんが折れてくれるのを目線を送りまくって待つ。



「……分かったよ。ありがとな」



「ううん、こちらこそありがとね!明日も勉強みてね!」



祐ちゃんはアイスに手を伸ばして、ふざけて明日は芽衣に勉強会終わったら何買ってもらおうかな?なんて言いながら食べている。



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