空色ホイッスル



こんな公私混同するようなことをするのは初めてだけど



次、またいつの大会で彼女がいる咲坂高校にあたるかどうかなんか分からない。



だから、今、この瞬間に、決めるしかないんだ。



「今日の試合、俺に『全部』アシストして」



俺はそうロッカールームにいるレギュラー、ベンチのメンバー、それからマネージャーに告げた。



一瞬で空気が変わって、話声はなくなるし、みんな唖然とした表情を浮かべていた。



そんな彼らに、無謀な頼みをしたことを俺はこの先……



きっと一生忘れないだろう。



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