空色ホイッスル
「うん!すっごく楽しみにしてるね!」
本当に今日は良いことでいっぱいだ。
星を観に行けただけでも嬉しかったのに、明後日は海に一ノ瀬くんと行けるなんて!
「俺も楽しみにしてる。天気良いといいな」
「そうだね!後で天気予報チェックしなきゃ!」
私は最後の1枚のビブスにハンガーを通した。
よし、終わった!
ランドリールームにある掛け時計をみると、消灯時間まで残り5分を切っている。
「やばい!一ノ瀬くんもう戻らないと!」
私は急いで持ってきたものをすべて掴んで、乾燥室のドアを閉めて、電気を消す。
「ダッシュすれば全然間に合うよ!行くよ?」
「うん!」
私たちは宿泊棟に向かってダッシュで走って、別れ際に「詳しくはまた明日連絡するから」と一ノ瀬くんが言うと、
お互いにおやすみと手を振ってわかれた。