空色ホイッスル



レジに行くと、すぐにお財布を出してお札を出して合計金額の半分くらいを出してきた芽衣。



「芽衣は払わなくていいから。今日くらい俺に払わせて」



と言って芽衣からお金を受け取らず、俺が払おうとした。



「それじゃあ、私が思いっきり花火を楽しめないもん。だから私も出すよっ!」



目の前のにいる店員も少し困った顔をしてお会計を待っていたので



今回は仕方ないと断念して俺も残り半分を払って、もらったお釣りを全部芽衣に有無を言わさず渡した。



そして芽衣と付き合えたら絶対こんなことさせないと決めて。



花火の入った袋と飲み物とアイスの入った袋の両方を持ってお店を出た。



アイスが溶けないうちに芽衣に手渡して、俺も袋からアイスを取り出すと海に向かって歩き出した。



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