空色ホイッスル
アイスを食べる終わって少し歩くと……
目の前に青く大きく広がる海が見えてきた。
サーッと海の匂いと一緒に吹いてくる風。
「きれーい!太陽の光で海がキラキラしてるー!」
と言いながら芽衣はすごくはしゃいでいる。
砂浜にはまだ人もチラホラいるけど、夕方に近い時間だからもう水着を着て海水浴をしてる人はほとんどいなくて
服を着たまま軽く水の掛け合いをしてる人たちや砂浜でビーチバレーをしている人たち、後はサーファーの人たちだった。
砂浜まで来ると、靴の中に砂がいっぱい入るのが目に見えてたからサッと靴と靴下を脱ぐと
隣で私も脱ぎたい!と言ってサンダルを脱ぎ出した。
芽衣のサンダルは少しヒールがあったから背がちょっと高くなって、私服のせいもあって
変に意識してたけど、芽衣が裸足になっていつもと変わらない目線になった瞬間ホッとした自分がいたことに気付いた。