空色ホイッスル



「芽衣ちゃん、ごめんね!あたしもう限界。



マネージャーってもっと楽しい仕事だと思ったけど現実は違ったよ」



「だよね!所詮楽しいのは漫画の世界だけだよね。



うちも、高校生だしやっぱり自分が楽しむ時間に使いたい。



だから、芽衣ちゃん一人にしちゃうけどうちらマネージャーやめるね」



意気投合した2人は退部届を出して、部員たちには一切挨拶をせずに彼女達は去って行った。



辞める前に何度か、どっか食べに行く?みたいなノリで



「芽衣ちゃんも一緒に辞める?」って言われたけど



私は「もう少しだけ頑張ってみよっかな」と言ったことを今でも鮮明に覚えてる。



私の中で、マネージャーが楽で、楽しい仕事だと思ったことは一度もなかったから



入った時もこんな感じか!って思ったくらいで……




マネージャーは高校生しかできないことだから辛くても最後まで頑張ろうと決めた。



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