空色ホイッスル



でも……泣いていてすぐに気付いた。



「みんなが待ってる……」



こんなところで泣いてる場合じゃない。



急いで戻らなくちゃ。



出てくる涙をグッとジャージの袖で拭って、更衣室に行って急いで制服に着替えた。



そして顔を洗ってから、ロッカールームに戻った。



「すいません!遅くなりまし……た」



そう言ってロッカールームのドアを開けると、もう電気は消してあって荷物も一つも残っていなかった。



え?どうしてみんないないの?



急いでバッグから携帯を取り出してみると、祐ちゃんからメールが来ていた。



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