空色ホイッスル
この空きの1週間は部員の怪我を避けるためにも調整練習を毎日やって早めに終わらすと言っていた。
だから練習メニューは走り込み、パスからのシュート練習、ポジショニングでフォーメーションの確認などの軽いもののみ。
休憩も1回のみだからボトルの半分程度しか今日は給水を作っていない。
そして、2時間しないうちに練習が終わってしまった。
グラウンドの後片づけをして、ミーティングが終わるとみんなが部室に戻り出している。
そんな中私は……
「吉岡!ちょっと来い」
と言われて柚木先輩と坂木先輩に呼び出された。
そして人気のないところにまた連れてかれて。
「情報集めてきたんだろうな?紙は?」
「…………」
私は何も言わずに部活ノートに挟んでおいたルーズリーフを手渡した。