空色ホイッスル
―ピーーーーーッ!
長いホイッスルが会場中に鳴り響くと、ピッチの中を転がり続けたボールは止まって試合は終了した。
得点は5-0で新設校相手に蒼井高校は1点も譲ることなく勝利を決めた。
よしっ!と言ってガッツポーズしてる姿に私も安心できて、
「これで冬大会までは新設校と当たることはねぇな」と祐ちゃんが言っていた。
「そうだね!」
私はノートをまとめる前に、一ノ瀬くんがピッチがいなくなるまで見つめて、姿が見えなくなるとスマホを取り出して
【お疲れさま!試合勝ったね!】と送ろうとしたら
受信ボックスにメールが1件届いていた。