空色ホイッスル
「圭馬くーん!俺は知ってるんだよ。昨日は楽しかったかい?」
と周りに部員がいないのを見計らって陽気に話しかけてきた七瀬。
しかも俺の肩を掴んで組んでくると、バシバシ叩いてくる。
……絶対面倒くさいパターンだ。
「んだよ、別に何もねぇよ」
と一応白を切って言ってみるけど……。
「じゃあこう聞けばいい?あの女の子はだーれ?
マネと一緒にベンチでお前が戻ってくるの待ってたら、目の前のスタンド席に顔は見えなかったけど、
俺たちの高校のユニフォーム着てる奴とどっかの高校の女の子が話してるのを見えたんだけど」