空色ホイッスル



そうだった……。



よくよく考えれば芽衣がいたところはベンチと反対のスタンド席だった。



だからベンチから丸見えだったんだ。



「…………」



まだ芽衣とどうにもなってないこの関係、……話したくない。



いくらこの間あんなこと言ったって、芽衣の目に他の誰かが輝いてしまえば



俺はその時点で終わりなんだから。



「認めたな。試合が終わった途端、焦って走ってくくらいだもんな」



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