空色ホイッスル
甘かった!!
「なーにが……書き直そうかな?なんてだ!
それこそこのこと間宮にチクった方が俺なんかよりもっと怖いんじゃね?」
どうする?と言いながら不敵な笑みを浮かべて私の返答を待っている祐ちゃん。
いくら意地悪な祐ちゃんでもそれはないよ。
間宮先生にバレたら、怒られるどころか……部活来なくていい!って言われちゃいそうだよ。
最近、サッカーがますます一ノ瀬くんのこともあって好きになってきたのに。
「雨宮先輩!そこまでしなくても……」
「祐ちゃん、もう授業中に他のこと絶対にしないから!
だから間宮先生には……」
私は祐ちゃんの目を見ながら必死に頼んだ。