空色ホイッスル



「次はもうないからな!



苦手な教科ほど聞かないと、テストに影響するのくらい分かってんだろ?



それに去年3人いたマネージャーももうお前しかいねぇんだからしっかりしろよな」



私はコクンと大きく祐ちゃんの言葉に頷いた。



「芽衣はピッチでプレーをする奴らと違って、表舞台で騒がれることはないけど



そうやって、俺たちが万全なコンディションで試合に臨めてるのは



誰でもない芽衣のおかげだって卒業した先輩たちが言ってたのを聞いて



そうだなって思ったのにこれかよ!」



語尾をいきなり大きく言う祐ちゃんにビクっとした。



< 99 / 450 >

この作品をシェア

pagetop