君の存在が笑顔になる
そして、日曜日。


私は千太郎と一緒にショッピングモールを歩いている。

一応お父さんとお母さんも一緒に来たけど、ランチした後は別行動になった。


千太郎と2人で歩くなんて、デートみたい。嬉しくて顔が綻ぶ。


「桜香、何が欲しい?」


「んー、決まらなくて。考えてはみたんだけど」


「あ、ここに入ってみようか?女はこういうの好きだろ?」


千太郎に背中を押されて入ったところはアクセサリーショップ。


ヘアアクセサリーや帽子、ネックレス、ブレスレット、ピアス、指輪などが並んでいる。


「桜香、よくこういうのしてるよな?」


千太郎はふわふわしたシュシュを指差す。

シュシュなら気軽にもらってもいいかな。


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