君の存在が笑顔になる
翌日、学校帰りに遼と千太郎と来たアクセサリーショップに行く。


「あのね、かわいいネックレスがあって欲しいなと思ったんだけど」


「へー、どれ?」


「これなの。あ、でも、これもかわいい!」


最初私が気に入っていたのは、丸い玉から羽が出ているもの。

今気付いたのは、シルバーのテディベアで真ん中に水色のハートが付いているもの。


どっちもかわいい。


「こちらは今日、入荷したんですよ」


店員さんが教えてくれる。

だから、昨日はなかったんだ。


「どっちも桜香に似合うと思うよ。好きな方にしなよ」


「うん…」


2つを胸元に当てて、考える。


「こっちにする」


羽の方を選んだ。
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