君の存在が笑顔になる
コンコン


「姉ちゃん、準備出来たよ!」


今日の主役は私。秋斗に呼ばれるまでおとなしく部屋で待機していた。

秋斗の後に続いて、階段を下りる。


「おめでとう!」


パン!パン!


「ワッ!びっくりしたー」


「アハハー!成功だな」


リビングに入るといきなりクラッカーが鳴る。

腰を抜かすかと思った。


「はい。主役はこっち、こっちー」


千太郎に真ん中の席に連れて来られた。


「ありがとう!」


すぐにハッピーバースデーソングを歌ってもらい、目の前にあるケーキのロウソクを消す。


「16本分の穴がすごいな」


ロウソクを取り除くお父さんが笑う。



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