君の存在が笑顔になる
学校のいる今の私の胸元には遼からもらったネックレスがある。

何気なく手を触れる。


えっ?

あれ?


「あ!」


「どうしたの?」


「どうしよう!里沙…」


私はそっとネックレスを引っ張り上げて、里沙に見せた。

そして、すぐにしまう。


「それ…いつものと違うじゃない?」


里沙は遼からもらったのしか見たことがない。


「うん…。間違えちゃったみたい。どうしよう…」


千太郎からもらったほうを着けてきてしまった。

遼に気付かれないうちに外さないと…。

教室内を見渡すけど、遼がいない。トイレかな? 


今のうちに…。


「桜香!」
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