君の存在が笑顔になる
「遼、頑張ってね。バイバイ」


「うん、バイバイ。気を付けて帰れよ」


里沙と並んで校門を出た。

少し前に千太郎が友だちと歩いているのが見える。

同じ電車になるかな。


「ほんと、暑い!」


里沙がボタンを1つ外して、ネクタイを緩める。

私もつられて同じようにする。


「あ、ちょっと。それ、よく見せてよ。初めて見るし」


少し顔を出したネックレスを引っ張り上げる。


「へー。これもかわいいね。でも、あたしはいつもの方が好きだな」


「そう?」


私はどっちも気に入っていた。


「アイス、食べて帰ろう!」


「うん!」


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