君の存在が笑顔になる
千太郎が出て行ったのを確認して、プリントを出した。


千太郎の少しおかしな言動と行動のことは深く考えないようにして、問題を解くことに集中させる。


宿題を終わらせてリビングに行くと、千太郎と秋斗がテレビを見ていた。


私もいつものように千太郎の隣りに座って見る。


変わるようで変わらない私たちの関係はこれからどうなるのかな?


「咲良、明日小テストだったよな?」


「そうだっけ?」


「スケジュールに書いてあったよ」


「えー、何もしてないよ。今からやってくる!間に合うか分からないけど」


テレビを見ている場合じゃない。慌てて、部屋に戻る。


千太郎が笑いながら手を振る。

余裕な様子が悔しいけど、いつも教えてくれるから頼りにしている。
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