君の存在が笑顔になる
ほぼ日課になってきている遼との帰り道。


「明後日さー、午前で終わりじゃん。帰りにそのままどこか遊びに行こうよ」


遼から誘われる。


「うん、いいよ。どこに行く?」


「カラオケとか?」


「カラオケ?遼が歌うの聞いてみたい」


「桜香も歌ってよ。俺も聞きたいからさ」



カラオケに行くことになり、私は家に帰ってあらゆる場所で練習をしていた。


「桜香、さっきから楽しそうに歌ってるな。カラオケデートでも行くの?」


やっぱり千太郎にはばれる。


私はそんなに分かりやすいのだろうか?
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